両面シリンダーについての基礎知識

川崎市で鍵屋の修理隊

「両面シリンダー」は、錠前の一部である

鍵屋の修理隊

両面シリンダーとは

一般的な鍵は外側に鍵穴。内側にサムターンと呼ばれるつまみがあります。外側から鍵を開けるためには、鍵を鍵穴に挿入して回すことにより開けることができます。両面シリンダーとは、外側・内側の鍵穴に鍵を挿入して開けるタイプの鍵穴のことです。内側からも鍵を開け閉めするには、鍵が必ず必要になります。このような使用だと面倒で不便なように思われがちですが使用される用途や設置場所によって必要になってくるところがあります。例えば一般家庭ではご年配のご家族の方が徘徊したり小さなお子様が勝手にドアを開けて外に出てしまうのを未然に防ぐために使用されるケースがあります。また、工場や会社事務所などの場合には、立ち入りを制限したい場所。屋上のドアなどで人の出入りを厳重に管理したい共用部の出入り口に用いられることもあります。毎回、鍵での施錠開錠が必要になるので実際に面倒ではありますがご使用される用途によって絶大な効力を発揮するシリンダーとされていますし幅広く設置されています。

両面シリンダーの構造
両面シリンダーは、一般的なシリンダー錠の構造と同様の要素を持ちながら、両側からキーを挿入して操作できるようになっています。具体的な構造は次のような特徴があります。
●シリンダー本体: 両面シリンダーの中心部にはシリンダー本体があります。この部分にはピンやスプリング、ドライバーなどが配置され、正しいキーを使用することで回転することができます。
●キースロット: 両面シリンダーの両側にはキースロットがあります。キースロットはキーが挿入される部分であり、キーがシリンダー本体のピンやスプリングと正確に合致することで回転を許可します。
●ピンとスプリング: シリンダー本体内部にはピンとスプリングが配置されています。ピンはキーの溝に対応し、正しいキーが挿入されるとピンが均等に配置されて回転を許可します。スプリングはピンを押し上げる役割を担い、シリンダー本体とキーの間の接触を確保します。
●ドライバーピン: ドライバーピンはピンとスプリングの間に配置されます。キーが挿入されると、ドライバーピンはピンとスプリングを押し上げ、ピンの配置を正確に合わせる役割を果たします。

以上が一般的な両面シリンダーの構造です。この構造により、両側からキーを挿入して操作することができます。

安全性について
両面シリンダーの安全性は、一般的なシリンダー錠と同様に、以下の要素に依存します。
●鍵の複雑さ: シリンダー錠の安全性は、鍵の複雑さと鍵の固有性によって確保されます。両面シリンダーも同様で、鍵の形状やピン配置の複雑さが高ければ高いほど、不正な複製や開錠が困難になります。
●シリンダー本体の耐久性: シリンダー本体は強固で耐久性があり、物理的な攻撃や外力に対して耐えることが求められます。強力な材料や構造設計が採用されていることが重要です。
●防犯特性の搭載: 一部の両面シリンダーには、防犯特性が組み込まれている場合があります。例えば、ピッキング耐性やバンピング耐性などの機能が追加されていることで、不正な開錠を困難にすることができます。

両面シリンダーは、両側からキーを挿入できる便利な構造を持っていますが、安全性に関してはシリンダー錠全体の設計と鍵の品質が重要です。信頼性のあるメーカーや高品質な製品を選ぶことが重要であり、セキュリティーの要件に合わせた適切な両面シリンダーを選ぶことが安全性を確保するポイントです。また、鍵の適切な管理や定期的なメンテナンスも安全性を維持するために重要です。






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